エリスディスノミアなど、Kagura Gamesのゲームは健全版としてナーフされていて、真価を発揮させるにはパッチを適用する必要がある。パッチはKagura Gamesのストアから取得できる。
パッチは単にゲームディレクトリ内のファイルを置き換えるだけなので、パッチインストーラーとゲームは同じProton(Wine)環境上にある必要はない。そこで以下の手順を使えば割と簡単にインストールできる。
- パッチインストーラーを非Steamゲームとして登録する
- パッチインストーラーのコントローラー設定で「ブラウザ」など操作に適したものを設定しておく
- パッチ対象ゲームの右クリックメニューから「ローカルファイルを開く」でインストールパスを把握しておく
- ↑で把握したパスをProton(Wine)向けのパスに読み替える
- パッチインストーラーを起動し、インストール先の画面でパスを正しく指定して続行する
Didnapper を動かすのが結構大変だった。
ここでは日本語版ではなく本家を動かす想定で記述する。
iniを見ると参照しているdllがおかしい↓
[Game]
Library=RGSS102E.dll
Scripts=Data\Scripts.rxdata
Title=DIDNAPPER v1.8.2
RTP1=Standard
RTP2=
RTP3=
RGSS102E.dll
を RGSS104E.dll
にすると多少途中まで進むようになる。
RTPの英語版はここから入手できる。日本語版でも同じかも。
Steam DeckではゲームごとにProton (Wine) 環境が独立に生成されるので、RTPのインストールはやや難しい。
簡単な方法として、まずRTPのインストーラーを別のゲームとして登録し、展開されたRTPをゲーム本体にコピーしてしまうという手がある。その場合、
- Proton/Wine環境の
C:
はこのへんの情報によると$HOME/.steam/steam/steamapps/compatdata/[gameid]/pfx
あたりにマッピングされている。 (c_drive
があるはず) - RTPは
C:\Program Files (x86)\Common\Enterbrain
以下にある。Audio
とかがぶら下がっている場所がRTPのルート。
これを Game.exe
のあるディレクトリにコピーしたあと、 Game.ini
の RTP1=Standard
から Standard
を消す。するとRTPを参照せずにカレントディレクトリ内のファイルを参照するようになる。
そのままではフォントが読み込まれず、文字が表示されない。 (RPG Maker VX以降であればVL Gothicが同梱されるのでこういった問題が起きにくいのだが、Didnapperはその前の世代 RPG Maker XP である)
別マシンでmsttcorefontsを取得して、出てきた *.ttf
を以下にコピーする。実はどっちが有効だったのかはちゃんとわかっていない。
$HOME/.local/share/fonts
(ソース: ArchWiki)- ゲームの
Game.exe
があるディレクトリからの相対で./Fonts
ディレクトリ (ないので作成する)
ゲームの進行には影響がないのでとりあえず無視している。
あとでやる
Desktop Modeで一度セットアップできれば、Gaming Modeに戻っても動作する。